Pajraの雑記

日々の所感を綴ります。

「どこでもドアきっぷ」活用案

前回の記事で軽く触れた「どこでもドアきっぷ」ですが、最大の難所たる「2人以上で同一行程での利用」という条件さえ満たせば非常にお得な切符であることは事実なので、最低限の観光*1をしつつ乗り潰せるルートを考えてみました。ただし、新大阪発着とします。

購入するきっぷのタイプ

どこでもドアきっぷには使用開始日や適用路線の違いでいくつかの種類がありますが、今回は土休日開始、3日間JR西日本・四国・九州全線利用可能、グリーン車指定席を6回まで使えるタイプのもの(23000円)を利用したいと思います。ぶっちゃけ普通車指定席でもいいんですが、同じようにどこでもドアきっぷを利用する人と鉢合わせたくない(車内を広々と使いたい)のでこのタイプにしました。これで少なくとも子連れは回避できます*2

行先の決め方

この段落はオチだけ知りたい方は飛ばしていただいて大丈夫です。今回のルートを選定するに至った理由を下に述べていきます。

さて、折角西日本全体を移動できる切符を購入するのですから、四国か九州のいずれかは訪れたいというのが自然な感情です。ここで、JR四国・九州がそれぞれ発売している自社管内用のフリー切符を見てみましょう。

JR四国

JR九州

  • みんなの九州きっぷ」:今年の12/23まで発売、2日間特急・新幹線自由席まで乗り放題。北部九州版(おおむね熊本~大分まで)が5000円、全九州版が10000円

以上のように、(ここに挙げたものが全てというわけではありませんが)優等列車を利用できるタイプのフリー切符は四国のほうが充実しています。というわけで、今回のプランでは九州、それも南部をメインに回ることにしています。

具体的な乗りつぶしプラン

お待たせしました。3日間の行程を書いていきたいと思います。なお、旅程は

出発時刻 列車名 発駅→着駅 到着時刻  といったスタイルで書くものとします。

1日目

  6:00 みずほ601号 新大阪→小倉 8:11

  8:33 にちりんシーガイア7号 小倉→宮崎 13:10

14:40 普通乗り継ぎ 宮崎→油津→志布志 17:27

17:58 普通・特急乗り継ぎ 志布志南宮崎→宮崎 20:40

「最低限の観光」と言いつつ1日目は早朝から乗ってばっかりです。途中宮崎駅で1時間半ほど乗り換え時間があるので、その時少し外をふらふらする程度でしょうか。まあアレです、盲腸線*3は乗れるときに乗っておきたいということです。

2日目

12:26 きりしま11号 宮崎→鹿児島中央 14:28

17:12 普通乗り継ぎ 鹿児島中央→指宿→枕崎 19:58

午前いっぱい宮崎(市)の観光時間としています。駅レンタカーもありますし、下調べさえしっかりしておけば十分に楽しめるでしょう。鹿児島(市)でも3時間弱取っていますが、少々厳しいかもしれません。

3日目

  7:35 普通 枕崎→開聞 8:26

14:15 普通 開聞→指宿 14:44

15:05 指宿のたまて箱6号 指宿→鹿児島中央 16:00

18:04 みずほ612号 鹿児島中央→新大阪 21:47

皆さんお気付きの通り、3日目のメインイベントは開聞岳登山です。観光サイトによると所要時間が4~6時間なので、5時間50分ー(駅~登山口往復)40分=5時間10分でまあセーフ*4といったところです。指宿からは観光特急に乗り、みずほで新大阪まで一気に帰ります。

どれくらいお得なのか

では、今回の旅行ではまともに切符を買うのに比べてどれほど「お得」だったのでしょうか?実際に正規料金を料金別に計算してみましょう。

  1. 乗車券:新大阪→志布志(12980)+志布志→宮崎(2170)+宮崎→枕崎(4400)+枕崎→新大阪(13310)=32860円
  2. 特急券:新大阪→小倉(4960)+小倉→宮崎(1680)+宮崎→鹿児島中央(1250)+指宿→鹿児島中央(1160)+鹿児島中央→新大阪(9460)=18510円
  3. グリーン券:新大阪→小倉(5720)+小倉→宮崎(2570)+宮崎→鹿児島中央(1600)+鹿児島中央→新大阪(10070)=19960円
  4. 総計 32860+18510+19960=71330円

というわけで、71330-23000=48330円、得をしていることになります。

 深夜テンションで1時間ほどで組んだ工程なので改善点はある*5と思いますが、一例として挙げておきます。もしこの記事を見て実際に行ってみたよ、という方がいらっしゃればぜひ感想をお聞かせください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

*1:本当に列車に乗ってるだけだと虚無になりませんか?私はなります

*2:子供向けにグリーン車用の設定がないため。そもそも家族旅行でグリーン車を使う人は少数派だと思いますが...

*3:幹線から生えた、行き止まりになっているローカル線

*4:乗り遅れても路線バスを用いれば(1時間程度なら)リカバーできます

*5:そもそも乗り鉄向けであるという欠陥を抱えている